子育てで、お子さんも親御さんも豊かで幸せに生きるために
私たちラ・コスモスのような、義務教育をサポートする教育機関に求められている親御さん方の究極の目的は、
『お子さんに、この現代の競争社会でたくましく生きて行けるチカラを身につけ、幸せで充実した人生を歩んで欲しい。』
という思いが根本としてあるのではないかと理解しています。
そして私たち教育機関の努力はもちろんですが、ふだんの家庭内環境においての親御さんからの子どもへの接し方、コミュニケーションもまた重要な要素となることも周知の事実ではないでしょうか。
このページでは、『子育てと教育に関する5つのヒント』と題して、お子さんとの接し方や、私たちが実際の教育現場で培って来た気付きなどを中心にご紹介したいと思います。(随時更新する予定です)
このサイトを訪問していただいた貴方の、日々の子育てで、参考になれば幸いです。
子育て5つのヒントメニュー
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家庭子育て力・家庭教育力の向上のために
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「何のために勉強するのか?」2種類の動機付け
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自分の人生を物心ともに生産的で豊かなものにする3つの能力
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体力と運動の関係=思考力と思考の関係。
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国語の学習と言語能力との深い関係
1.家庭子育て力・家庭教育力の向上のために
子どもとの正しいつきあい方
1、子どもとの距離を適当にとる
子どもとの距離を一定に保つこと。それは冷たく接することではなく、愛情をもって見守るということです。
過保護でなく無責任な放任でもない子育てというのは、常に親が冷静でないと困難でしょう。
[効能]
親が精神的に安定していると・・・
⇒ トラブルを避けて落ち着いて子どもと接することができる
そのためには、父親と母親が意見を交換し、よく話し合う雰囲気をつくることが大切です。
2、子どもの話(考え・意見)をじっくり聞く
子どもとの付き合いで一番大切なことは、「子どもの話」をよく聞くことです。
とりとめのない幼い話だと思っても、じっくり聞くことが重要です。
親の都合で、「あれをしなさい、これをしてはだめ」、と指示するばかりではいけません。
そして、 子どもの話を聞くときは、体全体でしっかりと受け止め、何かのついでや何かをしながらでなく、「わたしはあなたの話をちゃんと聞く」という姿勢を示すようにこころがけましょう。
3、子どもに勉強を教えるときは子どもの目線まで下がる
こどもが勉強につまずいているとき、親は相手(子ども)の思考をじっくりと推理してみることが大切です。
「自分が子どものころはもう少しできたのに。」
「なんでこんなことがわからないのか。」
「もっとできるはずなのに、こんなのができないなんて許せない・・・」
などと評価するのはぐっとこらえましょう。
親のほうが子どもの思考の中身に対して推理力を発揮できると、勉強の指導力も高まります。
4、「できた」ことは本気でほめる
とにかく自信をもたせることです。
自信がもつことができて、やる気が満ちているときには、失敗に立ち向かうことができます。
以前はできなかった問題にも再び取り組む気力が生まれので、根気よく取り組んだ結果、できることがあります。
5、生活体験の大切さ
特に小学校の間は、家庭や身の回りの環境での生活経験や知識が豊富だと、学力がよくのびます。
教科の学習(頭で学ぶこと)の知識に豊かな生活体験 が加わってはじめて、 ほんものの学力(生きた知識)になるといえるでしょう。
便利な世の中になった今だからこそ、家庭での能力開発が必要とされています。
体とともに頭を使うちょっとした仕事をどんどん子どもにいいつけましょう。
あまりにもハードルを高くしすぎると次からやりたがらなくなることもあるので、レベルは年齢や子どものタイプをみて考えましょう。
家事やお使いなどのお手伝をきちんと遂行するには工夫が必要 なので、子どもが実用的に 頭をよく使うチャンスがたくさんあります。
また、お手伝いは役割意識を育てますから、将来、 社会人として世の中に出て行くときの心構えにもよい影響があるでしょう。
逆に、お手伝い経験が少なく生活感覚が薄いまま大人になってしまうと、 精神的自立の遅れにつながりがちです。
生きた年数だけは大人でも、心が未熟なために行動が幼くなってしまう・・・ということはよく聞く話ではないでしょうか。
2.「何のために勉強するのか?」・・・内側からのやる気が大切な理由
<近日公開>
3.自分の人生を物心ともに生産的で豊かなものにする3つの能力
論理的思考能力
頭の回転の速さだけではなく、複雑な問題を簡単ないくつかの問題に分解して、それを解きながら再び組み立てて正しい答えを出す、頭の中での作業能力です。
じっくり考える習慣をもつことで、 脳が活性化し、 論理的思考能力が養われます。
計算・暗算が得意になっただけでは、論理的思考能力を必要とする問題は解けません。
文部科学省が唱える「問題解決能力」はこの論理的思考能力と深いかかわりがあります。
問題解決能力が高いと、社会で自力で自分の道を切り拓いていけますが、それだけでは「生きる力」にはつながりません。 言語能力と他人を思いやる気持ちが必要です。
言語能力
情報獲得・意思伝達には言語能力が必要です。抽象度の高い文章(論説文など)を読むには高い言語能力が特に求められます。意思疎通のための言語能力がコミュニケーション能力といえるでしょう。言語能力が高ければいろいろな本が読めます。そして、脳が活性化され、創造力が豊かになっていきます。
言語能力を高めるためにはいろいろな文章を読むことが重要です。そして、読みっぱなしにしないで、その内容を他の人に情報として伝えるようにすると、相手に伝えながら、その内容についてさらに理解をすることができます。
そして、もうひとつは、その内容についてまとめたり、自分が考えたことをまとめたりして、書き出すことです。
作文しながら再構成するとき、自分の心の深いところにあった思考や感情が浮かび上がってきます。
読書するということは、ただ文字を追って文を読むことではなく、著者との対話であり、知識や情報を得るツールであり、思考を耕す場であり、なにより、自分自身と出会う経験だといえるでしょう。
EQ(他人を思いやる力)
EQの7つの要素(『EQ こころの知能指数』講談社)
- 自信
- 好奇心
- 計画性
- 自制心
- 仲間意識
- 意思疎通能力
- 協調性
この7つの能力の大切さについては、さまざまな文献などで言われているとおりです。
自分の感情中心の視点では、他人を思いやることはできません。
他人を知るとは、意識の中でぐるりと移動して、相手の目線で状況を見て、事実を捉えなおすということです。
4.体力と運動の関係=思考力と思考の関係。
思考力 = 考えるための力
考える力のことを説明する時、体力と運動の関係を例えにすると分かり易いかもしれません。
運動 (例:走る・とぶ・投げる)をするには 体力が充分にないと継続することは出来ません。
少し動いただけで、『ゼーゼー はぁはぁ』という感じで、もうヤダ!ってことになってしまいますね。
これと同じ様に、考える力を身につけるためには、思考力を充分に身につけないと、思考を継続的に働かせることが出来なくなるのです。
考えることから逃げ出す傾向をもった子どもは、社会的な順応性に欠けた適応力のない大人になってしまいかねません。
逆に思考が継続できると、
ねばり強く考え続けることができる
⇒ 問題が解決するまで考え抜くことが可能
⇒ 問題解決達成
⇒ さらに次の問題へ
⇒ 問題解決を繰り返すことができる
⇒ 継続的に問題解決作業を行うことができる
⇒ 問題解決能力の向上
⇒ より高度な問題にとりくみ解決することが可能になる
というような、理想的な好循環が生まれるのです。
5.言語能力の大切さ
私たちが思考や感情を表現し、互いにそれを受け取りあうとき、ことばの力はとても大きな役割を担っています。
身振り、表情、絵に描く、音をたてる、など、ことば抜きでも伝える手段はありますが、それらの手段が何をどこまで伝達できるかにはそれぞれ限界があります。人間やものごとについて深く確かに理解しようと思ったら、ことばを使わないわけにはいきません。
ことばを身につけて使う力すなわち言語能力は、何かを学び、理解する際の、基礎能力であり、人間社会で生きるうえで、年齢に応じた発達が切望される大切な力であるといえるでしょう。
自立した一人の存在として生きていくための基本の力ともいえるでしょう。